Logical thinking

プログラミングで育む論理的思考力

小学校プログラミング教育における3つのねらいとは

f:id:yksmt:20190802102639j:plain

はじめに

ご存知の通り、2020年度より全面実施される小学校学習指導要領において、プログラミング教育が必修化されることになりました。 学習指導要領とは授業で学ぶカリキュラムを編成する基準のことですが、広く知られるようになった「ゆとり教育」も、2002年度以降に(広義では1980年度から)実施された、学習指導要領の教育方針によるものです。

学習指導要領(がくしゅうしどうようりょう)は、文部科学省が告示する初等教育および中等教育における教育課程の基準である。
出典元:学習指導要領 - フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

初エントリーである今回は、本サイトのテーマでもある必修化された「小学校プログラミング教育」について、掘り下げていきたいと思います。

小学校プログラミング教育のねらい

文部科学省が公開している手引きには、小学校プログラミング教育のねらいとして、以下の3つを掲げています。

  1. 「プログラミング的思考」を育むこと
  2. プログラムの働きやよさ、情報社会がコンピュータ等の情報技術によって支えられていることなどに気付くことができるようにするとともに、コンピュータ等を上手に活用して身近な問題を解決したり、よりよい社会を築いたりしようとする態度を育むこと
  3. 各教科等の内容を指導する中で実施する場合には、各教科等での学びをより確実なものとすること 出典元:文部科学省サイト - 小学校プログラミング教育の手引

つまりは、プログラミング教育を通じて論理的思考を育て、身の回りにある便利なコンピュータも人間が作っていることを知り、正しく上手に活用する方法を学んで、ついでに授業で学ぶ内容をより定着させるために行う、のがねらいであるようです。

また、同手引きには、

プログラミングに取り組むことを通じて、児童がおのずとプログラミング言語を覚えたり、プログラミングの技能を習得したりするといったことは考えられますが、それ自体をねらいとしているのではない

とあり、プログラム言語が書けるようになることを目標にしている訳ではない、ということも記述されています。

更に詳しく知りたい方は、文部科学省による「小学校プログラミング教育の概要」についての映像教材も公開されていますので、ご参考ください。

まとめ

今後も学習指導要領は試行錯誤され、改訂され続けていくものではありますが、プログラミング教育について知るうえで、なぜ今プログラミング教育なのか、といった背景を知ることは、大人が子ども達に何を学ばせるべきかを考える上で、とても有効な方法であると思います。

また、教職者向けの「小学校を中心としたプログラミング教育ポータルサイト」には、ITの片隅に身を置く私でも初めて聞くような教材情報が数多くあります。本サイトでも、同サイトで紹介されている教材について解説していく予定ですので、どうぞお楽しみに!