今やビジュアルプログラミング言語の代表的存在である、Scratch(スクラッチ)について、今回は「はじめる前に知っておくと良いかも!」をテーマに少し考えていきたいと思います。
いざ 子ども達が Scratch(スクラッチ)を始めた時、決められた手順通りに進める課題をする場合や、自分でどんどん調べて進めることができるタイプの子であれば問題ありませんが、学年が低い場合などは特に、大人は(少なくとも私の場合はそうだったのですが)「ボールを右に動かすにはどうするの?」「イベントってなに?」など質問攻めにあうかもしれません。一緒にプログラミングを調べながら楽しむことができるのが一番かもしれませんが、子どもの人数が多かったり、限りある時間の中では「いつも一緒に」ということは非常に難しいことだと思います。
では Scratch(スクラッチ)の使い方などを紹介したサイトについては 数多くありますが、どうすれば 子ども達が自分で安全に Scratch(スクラッチ)について学ぶことができるのでしょうか。
答えは至ってシンプルで基本的なことだとは思いますが、私の場合は、
- 公式サイトをおおいに利用する
- 図書館をうまく活用する
- プログラミングは「トライ&エラーを繰り返すと上達する」ことを伝える
であると思っています。
1. 公式サイトをおおいに利用する
「子どもが見る」ということを考えると、不要な広告などが表示されない公式サイトから情報を得るというのが、一番安全で効果的のように思います。例えば Scratch(スクラッチ)公式サイトのチュートリアル では、基本的な動きについての解説動画を色々見ることができます。もし子どもが Scratch(スクラッチ)を始めたなら、是非チュートリアルページの存在を伝えてあげてくださいね。
また NHK for School の Why!?プログラミング では、EテレのTV番組と連動した Scratch(スクラッチ)で遊んだりコードを確認したりすることができます。同様の ワイワイプログラミング では、動画でコマンドの動作を学ぶ事もできますし、今だと夏休み向けのイベントとして作品の募集(締め切り8/25)もしています。
2. 図書館をうまく活用する
あとは、図書館なども併用して うまく利用するのも一つだと思います。インターネットで蔵書検索ができる図書館の場合は、Scratch(スクラッチ)に関する本を調べてみるのも良いですね。その場合は、古いバージョンのものだと画面構成なども異なりますので、最新のバージョンをキーワードに含めて検索することをおすすめします。2019年8月現在の Scratch(スクラッチ)は 3.0ですので、「Scratch 3.0」で検索すると、最新の書籍がヒットすると思います。
3. プログラミングは「トライ&エラーを繰り返すと上達する」ことを伝える
そして、子どもがプログラミングをする時は、コーディング途中の段階でも「とりあえず書いたコードを動かしてみる」ことを勧めています。頭の中で考えているだけより、実際動かして動作を見る方がより理解が深まるからです。まずは プログラミングは失敗を繰り返して上達していくのだということを是非伝えてあげてくださいね。