今回は、Hour of Code(アワーオブコード)でも推奨されている「ペアプログラミング」についてご紹介したいと思います。ペアプログラミングは、子ども達が効果的にプログラミングを学ぶ方法の一つです。
ペアプログラミングとは
ペアプログラミングは、生徒が個別で学習するのではなく、2人でペアを組んでプログラミングを行う学習方法のことです。ペアで行うことで、質の良いコーディングや、スキルの定着を促し、生産性を高めるといった効果があるとされています。
ペアプログラミングの効果
具体的に、ペアプログラミングには以下のような効果があるとされています。
- コンピューターサイエンス(CS)への登録、および生徒のパフォーマンスを向上させる
- 生徒の自信を高めます
- 学生の重要なスキルを開発
- コーススタッフにとって最小限の労力でよい
- 学生に「実世界」の作業環境を紹介します
出典元:Pair Programming-in-a-Box: The Power of Collaborative Learning | National Center for Women & Information Technology
また、Wikiでは以下のような利点も紹介されています。
- 規範意識の増大。ペアプログラミングでは、個人の作業よりも怠けることなく作業を進める可能性が高い。
- 多数の開発者による設計。ペアを頻繁に入れ替えれば、複数の人間が1つの機能の開発に関わることになる。これにより、よりよい設計が生み出される。例えば、あるペアが解決できない問題で作業が止まってしまっても、別のペアでは解決できることもある。
- チームワーク。ペアプログラミングを行うことで、チームの各人が互いをよりよく知ることができ、結束力を生み出しやすい。
出典元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ペアプログラミング
ペアプログラミングの弱点
しかしながら、ペアプログラミングにも弱点があります。
ある程度スキルを取得している生徒とプログラミング初心者である生徒をペアで組ませると、お互いに退屈であると感じ、ペアプログラミングがマイナスになる可能性があります。ペアプログラミングをする場合は、個人が持っているスキルについてある程度の配慮が必要です。
欠点を知っておき、効果的にペアプログラミングを導入しましょう。
ペアプログラミングのやり方
1人が「ドライバー」と呼ばれる役割で、マウスの操作やキーボードでの入力などを担当し、もう1人の「ナビゲーター」と呼ばれる役割でアイデアの提案や、エラーの指摘、質問などを行います。また、この役割は定期的に交代する必要があります。
まとめ
いかがでしたか?今回は、子ども達が効果的にプログラミングを学ぶ方法の一つである「ペアプログラミング」についてご紹介しました。ペアを組むことにより、お互いを刺激しあい発想をシェアして学ぶ事ができます。また、プログラミングスキルだけではなく、コミュニケーションを取りながら学ぶことが子ども達にとっても、とても意味のある作業になりますね。