Logical thinking

プログラミングで育む論理的思考力

プログラミング教育にはロボットプログラミングが有効な3つの理由

今回は「2次元よりも3次元のロボットプログラミングが教育には有効」という教育関係の記事(学研エデュケーショナル教育情報新聞 418号)を見かけたので、その内容についてご紹介したいと思います。

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地域の小学生を対象にロボット教室を通じて、プログラミング教育を行う 奈良教育大学付属中学校教諭の葉山泰三氏によると、ロボット教材を使用した学習の利点として、以下の3つがあるそうです。

1. 具体物を動かす

プログラミング教育には、ディスプレイ上でキャラクターを動かすといった2次元の教材(本サイトでも紹介している Hour of Code の マインクラフトなど)もありますが、小学生の場合はロボット教材の方が望ましいとのこと。理由は、

ロボットという具体物を実際に動かすおもしろさは子どもたちをより強く引きつけるから
出典元:学研エデュケーショナル教育情報新聞 418号

としています。また、コードが間違っている場合、ロボットは思い通りに動くことはないので、直感的にも分かりやすく、試行錯誤の過程が感動と学びの意欲を向上させるとのこと。

2. 調整力を育む

また、ロボットを使う大きなメリットの一つに、理論上と現実との違いを調整する必要があることも挙げられています。摩擦や温度変化など、想定外のトラブルが発生する可能性があるため、微調整を繰り返すといった作業工程を体験することができる、というわけです。

3. ものの見方が変わる

そして、ロボットプログラミングを体験することで、家電や信号機といった実社会で働くロボットの仕組みなどにも興味を持つきっかけとなり、新しい発想や、創造力にも繋がるとのこと。まさに文部科学省の小学校プログラミング教育の手引きにある目的と一致している部分ですね。

まとめ

いかがでしたか?ロボットプログラミングは、初期投資などに費用が必要という欠点もありますが、「調整力を育む」といったメリットは確かに大きいですね。今回は、ロボットプログラミングが有効な理由についてご紹介しました。では、次回もどうぞお楽しみに!