今回は、アルゴリズムを視覚的に表現する方法、フローチャートについて触れたいと思います。
アルゴリズムとは?を知りたい方は、前回の『子どもに「アルゴリズムとは」を分かりやすく』をご参考ください。
kodomo-mirai-algo.hatenablog.jp
フローチャートとは
フローチャートはプログラムの流れを、記号と線で表したものです。図1は基本的なフローチャートで、フロー(処理の流れ)は次の通りです。処理が開始されると、まず初めに「処理①」を実行し、次に「条件」に一致するかどうかを判断します。条件に一致する場合は「処理②」を実行し、条件に一致しない場合は「処理②」は実行せずに処理を終了します。
フローチャート記号の種類と意味
開発現場でも実際に使用されているフローチャートですが、使用される記号の意味は、JIS(日本工業規格)で標準化されているため、誰が見ても同じアルゴリズムとして理解されます。代表的な記号を以下に紹介します。
フローチャートとは for Kids
では次に、子どもが「フローチャート」を描けるように説明する場合について考えてみましょう。ある程度学年が進んでいると、図1であったような説明でも理解できるかもしれませんが、前回の「アルゴリズム」同様、もう少し身近な例えで置き換えてあげると良いですね。
早速身近な行動のアルゴリズムをフローチャートにしてみましょう。ポイントは処理の流れを把握するために、まずは行動を箇条書きにして整理します。
自動販売機でジュースを買う フローチャート
例えば「自動販売機で飲みたいジュースを買う」というアルゴリズムを箇条書きにしてみると...
- 欲しいジュースを選ぶ
- 自動販売機にお金を入れる
- 欲しいジュースのボタンを押す
- おつりがある場合はおつりを取る
- 商品を取る
となりますね。アルゴリズムの流れが分れば、項目をフローチャートの記号に置き換えていきます。
これで「自動販売機で飲みたいジュースを買う」というアルゴリズムのフローチャートが完成です。
まとめ
いかがでしたか?ポイントは身近な行動を取り上げ、箇条書きにして処理の流れを整理すること。これなら子どもにも「フローチャート」についてイメージしやすく、楽しんで「アルゴリズム」を表現することが出来るのではないでしょうか。
アルゴリズムを書きあらわすときは、文字のブロックを線でつないだ、フローチャートとよばれる図にすると わかりやすいよ
出典元:プログラミングを学ぶ前に読む アルゴリズムえほん3
次回は、さらに深くフローチャートを掘り下げて、処理の種類についても触れていきたいと思います。お楽しみに!